「バナナです」

今日はいいことばかりあった。

まず、娘に初めてバナナをひとさじあげてみたら、ムグムグと食べたこと。

バナナはレンジで温めてから、裏ごしした。

バナナの裏ごしというのがなかなか難儀で、スプーンの背でゴリゴリと「こしあみ」にバナナを押し付けるのだが、粘り気が強く、なめらかにこされた状態のものは全て「こしあみ」の裏にへばりつくので、これをスプーンでこそげ落とす。そして、この手法で採れる量は非常に少ない。今日はバナナ1本分をこしたが、おさじ5杯分しか取れなかった。

娘がおかゆとにんじんとバナナの離乳食を終えた後に食器を持って台所へ行くと、「こしあみ」の上に「こされなかったバナナ」が変色した無残な状態で残っていたので、朝食代わりに急いで食べた。なぜ急いでいたかというと、お昼の12時になる前に近所の銀行の窓口に行きたかったからである。真っ黒なグチャグチャのバナナを食べながら、「ああ、お母さんになったんだな〜」となぜかしみじみ思った。

もう一つ、「お母さんになった」ことを強烈に自覚した瞬間がある。

あれは産後2ヶ月くらいだっただろうか。その頃はまだ娘が飲む量に対して作られる母乳が過多で、母乳パッドを使っていた。(母乳パッドとは、下着と胸の間に挟んで使う、使い捨ての吸水パッドである。服に母乳が滲み出てくることを防ぐ)

風呂に入るために使用済みの母乳パッドを脱衣所のゴミ箱に捨てようとしたその時、床に落ちている髪の毛が目に入り、母乳パッドの裏の粘着面にその髪の毛をペタりと貼り付け、そのままゴミ箱にポイしたのだ。半裸で。それは流れるような無駄のない動きだった。

この時も、「お母さんぽくなってきたな〜」と思った。

母とは、段々になっていくものなのかもしれない。


話が逸れた。

今日あった他のいいことはこんな感じ。

・昼間、初めて入った店で食べた担々麺が好きな味だった

・いつもママフィットネスの時間に大泣きする娘が全く泣かなかったので、初めて一人でヨガマットの上で大の字になれた(いつもは泣いている娘を腹の上に乗せて、足だけ広げる)

・フィットネス仲間のお母さん達と一緒に帰って楽しかった。「お母さん」として知りあった人と話して、むせるほど笑ったのは今日が初めてな気がする

・ベランダに出したシマトネリコが艶やかになってきた。やはり生垣として使用されるくらいだから、外のほうがいいのかもしれない。黴も消えてた

 

明日は保育園見学が2件と、保育園の園長先生との面談が1件。

なんだか「保活」っぽい1日である。